Ziru Sirka's blog

相場技能の習得を目指した記録用です。

場帖を書く意味

公私ともドタバタですが、隙間時間を見つけては、8604 月足罫線をゆるゆる (現在、2002年12月まで) 描き進め、毎日50銘柄ほどの場帖を書き、相場書 (現在はあらためて『定本 酒田罫線法』) をボチボチ読んでいます。

この『定本 酒田罫線法』ですが、やはり第6章が最重要だと感じています。そして第6章が有効に機能するための第2章。

輝太郎先生はこの中で「酒田のケイ線法は逆張り」と繰り返し書いていますが、p.282 の③や⑤をきちんと読むと「逆張り」という表現の真意を感じ取ります。

毎日、一定の時間をかけて場帖を書いています。このとき、四本値をぼんやり書いて終わるのはもったいないと感じています。猫次郎先生が教材やzoomで繰り返し述べているように、全ては変動感覚を体得するための実践と理解しています。

月初の安値が最安値で、日を追うごとに陽線高値を更新し、安値も切り上がるならば上げ相場。月初の高値が最高値で、日を追うごとに陰線安値を更新し、高値がジワジワ落ちるなら下げ相場です。自分が書いている場帖を見ると、過半数が今月は下げ相場の値動きです。猫塾の塾生は、月の最高値と最安値をマーキングしています。今月の値動きを場帖で追いながら、何のためにそうしているのかをあらためて自覚しています。

こういうときに陰線新値三本だ、割安だと買い向かうのは、かなりの資金力と剛毅が要りそうです。 自分のような底辺層は、木枯らしに吹かれる落ち葉のように消し去られてしまいそうです。「下手なナンピン、スカンピン」の言葉が脳裏をよぎります。

『定本 酒田罫線法』には、逆行新値の五本目はもはや逆行ではなく順行であるとして、相場転換を認めます。昨日今日つけた陰線安値の三本目が押し目で戻すか、はたまた続落していくかは誰にも分かりませんから、安易な未来予想に陥ることなく、しっかりと場帖に向き合う必要がありそうです。Sell in May というアノマリーが今年合致するかも自分には分かりませんが、相場の波にきちんと乗れるよう、 気を引き締めて相場技術の向上に努めようと思います。