今日は健康診断(人間ドック)のため、平日の白昼に見知りの医療機関まで足を運びました。
最寄り駅までの道すがら、近所の小山は新緑に包まれてモコモコと柔らかそうな春の装いです。
この小山や我が家の裏山からは、夜になると先月まで鹿の鳴く声が聞こえていました。今時分、オスは既に角を落として穏やかに過ごしているはず。メスは出産と子育ての時期ですか。鹿の鳴き声はもう滅多に聞こえません。
かわりに聞こえてくるのはアオバズクのホゥ…ホゥ…という鳴き声です。必ずと言って良いほど2回ずつ鳴いては一拍の間。アオバズクの名前の由来は、木に青葉が茂るころによく鳴くミミズク(フクロウの仲間)ということです。納得。
朝になるとウグイスの声に混じり、ピーチクヒョロヒョロと、軽やかだけれど複雑な組み合わせのさえずりが聞こえます。あまりに近くで頻繁に聞こえるので、鳴く鳥の姿を観察して調べたところガビチョウという小鳥でした。中国からペットとして持ち込まれたものの、放鳥されたものが野生化したそうです。ヒトの都合で遠路はるばる連れてこられた挙句、捨てられてなおたくましく生き抜かねばならないとは。今は里山にエサも多く過ごしやすかろう。しばしの春を共に楽しもうではないか。